ホークスがCS突破できた理由。ファン歴30年の博多っ子が試合を分析してみた。完結編。
日本シリーズも始まってしまいましたが、前回の続き。
CSは一つでも順位が上のチームにアドバンテージ1勝がつき、
また日本シリーズのように球場の移動がないので、
ホームグラウンドのチームが圧倒的に有利。
その中で1・2戦を楽天が取ったのはすごく大きかった。
これで流れが楽天に行ったと思ったが、
そこはやはりペナントレースを圧倒的強さで勝ち上がったホークス。
地力・経験値の差というか、選手層の厚さというか、
工藤監督の柔軟性というか、そのすべてがでたCSだった。
以下、自分なりのポイントを列記する。
- 工藤采配(良くも悪くも)
特に工藤監督が3戦以降、大胆に打順を組み替えたところが大きい。
往年の王監督や、秋山監督だったら、このような采配はしていなかったかもしれない。
ただし、そんな打順の組み替えができたのも、
4番の内川の存在があったからこそ。
軸がしっかりしていれば、周りはかえやすい。
3番デスパイネの起用。
第5戦での1番柳田の起用。
ズバリ的中だ。
ま、そうはいっても、いいところだけではなかった。
第2戦の1番・ライト・川島の起用はいただけない。
この起用が裏目に出て、失点し負けたといっても過言ではない。
川島自体はとてもがんばっていたけれど。。。気の毒。
1・2戦負けてしまったため、キャッチャー甲斐の起用は良し悪しとしたい。
経験を積ませるということならばよし。
負け試合から学ぶことは多い。
- 選手層(野手)の厚さ
調子の良しあし、左ピッチャー対策などで、選手を代えることができるのは強み。
特に、第3戦の2番・城所の活躍。完全に流れを引き寄せた。
いきなりのスタメン出場にもかかわらず、
第一打席バント
第二打席ツーベース
第三打席ツーベース
・・の大当たり。
第一打席のバント、実はこれがでかい。
1番・今宮出塁の後、1ボール後の2球目を確実に転がす。
先制点を取られた後で絶対に取り返さなければならない場面。
そこでファーストストライクを確実に転がせるというところがさすがベテラン。
これで、第3戦も楽天に行きかけた流れを引き戻した。
こういうプレーが最もチームに勢いを出すことができる。
先ほどの川島は左ピッチャー対策。
対左の打率は半端ない。
使いどころさえ間違わなければ、相手にとって脅威だ。
最終となった第5戦での柳田の復帰も大きい。
いるのといないのとでは大違いだ。
- 4番内川の存在
楽天のやる気にどどめを刺したのは内川だろう。
4戦連続のホームランて。。。
すごすぎる。
しかも、今季はケガもあり、
満足にペナントレースに出場できていないにもかかわらず、
この活躍。
その集中力に脱帽。
- 投手力がすごい
投手陣は先発の駒は揃っているが、左投手が少ないのがウィークポイントか。
救援陣は12球団一の駒が揃っている。
セットアッパー・岩嵜にいたっては、72試合も投げて、防御率も1点台。
クローザーのサファテも66試合、54セーブで防御率1.09、奪三振102て。
ほぼ9回の一回しか出てこないのにこの数字。
7回、下手すれば6回までにリードがあれば勝つわ、そりゃ。
接戦になれば強いというのは、大きなポイント。
- 総括 ーいろんな流れをつかむことー
1・2戦は負けはしたが、
接戦であったというところもポイント。
特に第1戦は両チーム共に、ホームランでしか点が入っていない。
たまたま、楽天の方がホームランでまさっていただけ。
第2戦は、先ほどの川島の初回タイムリーエラーが無ければ、
どうなっていたかわからない試合。
負けてはいるが、ほぼ互角な感じだったということだ。
また、第3戦では7番降格の中村からプレッシャーが取れたことも大きな要因。
決勝のホームラン。打順を下げてよかった。
きっと1・2戦、3番でかなりのプレッシャーだったのだろう。
9回の守備では涙目だったのが印象的。
4戦ではリリーフ陣の活躍があり、完全にペナントと同じような雰囲気にもどった。
そこに第5戦で柳田の復帰。いきなりヒットで出塁。
つられて松田、長谷川あたりも復調。死角なし。
完全に勢いに乗った。
- 後記
案の定、日本シリーズ第1戦は、
キャッチャーの高谷を甲斐に戻しただけのスタメンだった。
日本シリーズの分析も頑張ってやってみる!!